スタッフ採用(歯科衛生士)を成功させるために
歯科業界では一般企業と比べ有効求人倍率が高い傾向にあります。
とりわけ、歯科衛生士の求人倍率は50倍~100倍とも言われています。
歯科衛生士を採用することは非常に難しく頭を抱えている院長先生は多いのではないでしょうか。歯科衛生士を採用するポイントを幾つか挙げてみたいと思います。
- 求人サイトへの露出
- 求人内容を精査する
- ホームページが最適化していること
- 求人ページの開設
- 雇用条件の相場を把握する
- 求職者のニーズを探す
- 採用基準を設ける
- 受け入れ態勢を整える
求人サイトの対策
まず、求人の露出を出すことが最も重要です。歯科専門の求人サイトから大手求人サイトまで幅広く求人を出すことからスタートします。求職者の目に留まる事が最も大切です。
専門サイトでは歯科医師に強い、歯科衛生士に強いなどサイトの特徴も出ていますので、職種に合わせて求人媒体を選択し求人を出すことが必要になります。
医院ホームページの対策
しかし、求職者が興味を持っても応募までたどり着かなければ意味がありません。
求職者は媒体などで興味を持った場合は、実際はどんな歯科医院なのか情報収集するために医院のホームページを閲覧します。
そこで重要になるのが求職者(歯科衛生士)が閲覧した際に、情報が少ない、院内の雰囲気が伝わらない、閲覧しづらいなどの問題があると、求職者は応募を躊躇してしまうことがあります。
現在ではほとんどの求職者はスマートフォンから検索をする傾向がありますので、スマホ対応になっていないと見づらくなってしまいます。自院のホームページが最適化になっているか。この機会に確認してみてください。
また、ここ最近では歯科医院のホームページでは求人ページを開設している歯科医院も増えてきています。良い例では、歯科医院の特徴や教育体制、仕事の流れ、メンバーとの交流など雰囲気を伝えるページになっています。求職者が知りたい、興味があると思われる細かい情報を掲載しています。HPは患者さんの為に制作した歯科医院も多いと思いますが、スタッフ採用にとっても必要なページだと考えます。当然、歯科医院経営にとって新患獲得も重要ですが安定したスタッフの採用が経営に直結しますので少しでも改善することが出来れば良いですね。
求人の内容
次に行うことは、求人内容になります。
求人票を作成する上で、最も大切です。雇用条件や福利厚生などしっかりと明示しなければなりません。
ただ、雇用条件は他の歯科医院も出していますので、他院と比べ魅力ある条件にする必要があります。非常に悩ましいことですが最初にお伝えしたように求職者(歯科衛生士)が選べる業界ですので他院の条件を気にする必要があります。自院の強みは何なのかを纏めていくことが重要になってきます。設備・給与・勤務時間・休暇・立地・教育・資格支援・人間関係など求職者は様々な条件から一番理想に近い求人を探しています。
駅から遠い歯科医院では通勤時間が駅近の歯科医院と比べ条件が悪いですが、その分勤務時間が短い、教育体制が充実している、資格が取れる。休みが長い、給与が高いなど付加価値を追加することで駅近の歯科医院よりも魅力を伝えることになります。
一番気を付けてもらいたいことが求人と実際の条件とのミスマッチです。実際に見学に行ったら違った・・・。このようなケースが退職する最も多い理由になります。採用することだけを重要視すると危険です。既存のスタッフとのバランス等を考えて採用基準を設けておくことも必要です。また、採用した後の教育体制が整っていないと折角歯科衛生士を採用しても早期退職に繋がるので受け入れ態勢を歯科医院で決めておくことが求められます。特に新卒の採用を考えている歯科医院では必ず教育することは付きものなので就業規則・マニュアル・研修プログラムなど用意しておくことが良いでしょう。
その他の取り組み
その他、様々な取り組みをご紹介します。
- 面接は既存スタッフも参加させる
- トライアルの実施
- 採用後のオリエンテーション実施
- 事務員を採用している
歯科医院では採用後にトラブルが発生しないように常に努力をされています。
確実なスタッフ採用が歯科医院の力になりますので、是非参考にして頂ければ幸いです。